2022-12-12(月)

興奮して寝付けなかったのに、朝5時に目覚めてしまう。そこからうつつのなかで過ごし、気が付いたら8時すぎていた。ラヴィットをつける。8時半からだと思ってた。リアルタイムでははじめてみる。真空ジェシカがスタジオとロケのゲストだ。まるでテレビみたいなテレビ。こういう番組さいきんみてないから、テレビってこうだったなって思い出す。実家で土曜日起きると毎週王様のブランチがついていてつらかった。テレビってつらい。ラヴィットのスタッフも川北さんも慣れてきて、ボケ場所が的確。地上波でぷよぷよをやる川北さん見るのうける。ぷよぷよをやっている川北さんでさえ、かっこいいと思ってしまって末期だと思う。川北さんは人のボケで誰よりも楽しそうに笑っているから好き。この人お笑い好きなんだなと思う。川北さんは大きくボケるのではなく、小さくズレてボケる、そのニュアンスで笑いをとるのがすき。ガクはそれを丁寧に拾って笑いにしている。ほんとにいいコンビだなって、川北さんがボケるたびに思う。もう少ししたら「愛しい川北」ってタイトルで1万字書ける。

昨日買った日記本を読む。ここねさんの日記を読んでいて、坂本慎太郎の新譜を聴いたり、フランソワトリュフォーの特集上映にいっていたり、同時期に同じことをしていて、なんだかすごく親近感が湧いた。同時期の日記を読むってなんかおもしろい体験だ。不思議な気持ち。

日記本を読んでいると、カレー情報が送られてくる。いまからいこうよと言って、化粧もせず、高円寺駅に出る。てくてく歩いてカレー屋に向かう。すっぴんのわたしを見て「おやすみモード?」と言われる。『ティンダー・レモンケーキ・エフェクト』をちょっと読んでもらう。本が好きな人にいい感じの本だと言われるとうれしいな。カレー屋帰りに、Gclefを彼が見つけて、いっしょに入る。コーヒーよりも紅茶のほうが味が複雑で繊細。香りを楽しむ幅も広いからむずかしい飲み物だと思っていた。彼が試飲するついでに、わたしも試飲させてもらう。試飲を越えて、完全にアフターヌーンティー状態。コーヒーが覚醒の飲み物だとしたら、紅茶は解脱の飲み物だと思った。からだがゆるやかにほどけていく感覚がある。コーヒーが熱湯風呂だとすれば、紅茶はぬる湯だ。何時間もゆったり話すのにたしかに向いている飲み物だと思った。わたしはチャイミックスだけを買って店を出る。

駅で解散して、わたしは蟹ブックスに向かう。ずっとほしいと思っていたスーザン・ソンダク『ラディカルな意志のスタイルズ』を買う。菊池成孔がバンド名にしてたけどずるいやろ。こんな完璧なタイトルはない。1ページめにスピリチュアルに関する記述があって、神とか信仰とか宇宙とかそういうことでなくて、人間の意志に関するスピリチュアルについて書かれたものが読みたかった。スーザン・ソンダクの日記本も気になる。

家に帰り、夕方、はじめて心療内科に行った。正直今日は元気だった。昨日はイベントにも出れるくらい元気だった。でも金曜まではまじで死んでいたので、そのときの気持ちを思い出しながら話す。先生は何も言わずに、ただ話を聞いている。いいのか悪いのかわからないけど、ごちゃごちゃなにも言われなくていいと思った。わたしがいうことをジャッジすることはない。カウンセリングではないので、深掘りすることもない。治療として、なにが的確かを判断する以上のことは聞いてないんだろうな。病状が悪化したら相談できそうだし悪くない。それなりの薬を出された。いざとなったときに休職できるように、かかりつけの心療内科がほしかっただけなので、薬は飲みたくない。でも睡眠薬をもらえたのがありがたい。わたしはまだ自分のことを客観的にとらえて、今がやばいかどうかを判断するだけの思考を持っているけど、いつどこでそれがなくなってもおかしくないかもしれないと思うほどに、微妙な綱渡りをしている。