2022-12-18(日)

M-1グランプリを友だち見るために、部屋を片付けるが、片付けているうちに面倒になり、あきらめる。せめて洗濯物だけはしようと、コインランドリーに向かうと、洗濯物の終わりを待つ人と、洗濯物をこれからする人で混雑していた。どの洗濯物も稼働していて、特にだれかが話しているわけでもないのに、騒がしい感じがした。洗濯物の終了時間が、敗者復活戦が始まると時間と同時刻でひやひやしたけど、無事に回収と帰宅をネタがはじまるまでに済ませることができた。

敗者復活戦が終わるタイミングで友だちが二人くる。バーガーキングの「キングトイボックス」というポテトとオニオンリングとチーズ入りのポテトとナゲットが大量に入ったバスケットを買ってきてもらった。頭の悪そうなビジュアルで最高。はじめてうちにきた友だちが「この部屋落ち着くな」という。「これくらい散らかってる方がいい」と暗にでもなく、ストレートに雑多な部屋を指摘されてうける。いくつにも積み上がった床に置かれた本。定位置なく、段ボールに無造作に入れられたエトセトラ。部屋にいくつかある、こだわりのインテリアも泣いている。二人は敗者復活戦を見ていないので、わたしが敗者復活戦で気に入ったネタを見せる。ママタルト、オズワルド、令和ロマン、ヤーレンズ。ほぼマックみたいなものを食べながら見るママタルトは最高。ボックスの中の揚げ物はすぐすっかりなくなっていた。

18時半に注文していた寿司が届く。寿司がたくさん並んでいるビジュアルは壮観。なかなかネタがはじまらないので、本編がはじまる前にすっかり食べてしまう。祝い事は寿司と相場が決まっている。真空ジェシカが出るまで、ドキドキしてしまうなと思っていたら、二番手だった。五番目くらいならファイナルステージ残ったかなと思いつつ、松ちゃんにハマってないからたぶんだめ。わたしは真空ジェシカ大好きだけど、市民権を得るようなネタではないと思う。インターネットミーム芸だし。設定と大喜利とボケとツッコミがぜんぶちょっと怖くてすきなんだよなあ。個人的にはヨネダ2000に優勝してほしかったし、「真空ジェシカ優勝あるんじゃない?」って言われるたびに「いやでもヨネダ2000があると思う」と返し続けるくらいストイックにヨネダがくると思ってた。「ぺったん」と「あーい」だけで笑いをとるのやばすぎる。ヨネダの審査評のときだけ、ヨネダの性別について言及されててキモい!

個人的にはウエストランドのネタで噛みついてる存在とその噛みつき方に共感がなかったのでほとんど笑わなかった。そういういじわるな心が自分にあることを自覚している。でも頑張る人たちに対する冷笑的な態度に笑えない。わたしは表現や創作活動を笑うことはしたくない。その中身そのものがダサいと思うことはあるし、なんならそのジャッジに関してはかなり自分なりの尺度があるけれど、いまだってこうして批判しているし、その活動を笑うのは自分のポリシーと反する。そのこと自体が不愉快だった。テレビ制作がコンプライアンスを気をつけるようになって、わたしはほんとに良かったと思っている。テレビを見ていて不用意に傷つく回数が減った。ぺこぱが誰も傷つけない笑いで笑いを取ったことのほうが何十倍も重要だと思えたし、そしてぺこぱのほうがおもしろかったし、めちゃくちゃ笑った。わたしはもともとお笑いが好きなのではなく、なぜかたまたま真空ジェシカを好きになってしまって、ちょっとだけ真面目にお笑いを観るようになっただけだから、お笑い好きが評価するものと共感できなくてもいいや。キングオブコントのときは「女性」の扱いでもやもやしたし、ほんとテレビを安心して見れる日はいつくるんだろう。こんなこと書いてるけど、もちろんわたしだって品行方正なんかじゃなくて、今日だってM-1がはじまるまでの間「櫻◯翔が嫌い(検索避け)」という話をしていたし。だけどそういうことで笑いを取ろうとするのはやめようよ、テレビの前でいうのはやめようよ。飲み会でやろうよ。そういうのがんばろうよ。

M-1反省会をわたしのiPadで流していたら、ウエストランドが出てきた瞬間に止まってしまう。友だちが「リベラルなiPadだなー」って言っててうけた。0時くらいまで飲んで一人がほぼ陥落していたので家に帰した。