2022-12-28(水)

電車に乗っていると、ほのかに体調が悪い。真夏の日、外から帰ってきたとき、少し頭痛がするくらいの体調の悪さ。悪化はしないでくれと思いながら電車に乗り続ける。電車は世田谷代田に着いた。駅ではポップな音楽が流れている。silentの主題歌だったりするんだろうか。まったく観ていないのでわからない。silentは話題になったときから違和感を持っていて、障害を恋の障害として描くのはあまりに平和ボケじゃないかと思う。加えて、昨今の脚本家の発言や、プロデューサーのインタビュー、「優生」の意図。作家と作品は分けて考えるべきという考えをわたしは持たない。制作陣の哲学が作品には反映されるものだ。観てない作品を批判するつもりはないし、批判するために観るつもりもない。もちろんこの作品が好きな人を批判する気持ちはない。それをうまく伝えるのはむずかしい。

ボーナストラックはイベントをやってみたいで賑わっていた。日記屋月日へ『ティンダー・レモンケーキ・エフェクト』を納品(このタイトル、いいタイトルだと思うけど、書いたり言ったりするのにいまだに慣れない、恥ずかしい)。ちょうど朝問い合わせがあったんですよ、と言われる。うれしい反面、申し訳ない。少し立ち話をした。「そもそも日記を読んでほしくて送りはじめたんじゃなくて、コミュニケーションしたくて、その手段として日記を選んだ」と言った。いまも日記を読んでほしいと思っているかわからない。でも読まれたらうれしい。感想くれたらもっとうれしい。むしろ日記を書きたいのだと思う。日記を書き続ける理由として日記を読んでほしい。人を巻き込んだ遊びにどこか罪悪感はずっとある。月日へやってきた、二人組の女の子が日記について話していた。いつか月日のインタビューで読んだけれど、日記について思いを馳せる場所としてたしかに機能している。寺本愛『うつくしき忘却』柏木博『日記で読む 文豪の部屋』柴沼千晴『犬まみれは春の季語』『頬は無花果、たましいは桃』を購入。買いすぎたB&Bにより『優雅な生活が最高の復讐』も買ってしまう。買いすぎだ

下北沢駅近くのパン屋でドーナツを買い、まっすぐ家に戻る。家に戻ると、薬と病院の領収書が床に散らばっていて、笑ってしまった。ドラマのセットみたいなだめ部屋。コーヒーをたっぷりの牛乳で割る。買ってきたドーナツを食べる。今日はじめての食事。

寝る前、明日会う予定の友だちからグループラインが届く。具合どう?と聞かれて当日にならないとわからないと答える。寝不足だからすぐにねれるだろうと思ったけど、今日もうまく眠れない。