2023-1-6(金)

本当の意味での節約心が芽生えはじめ、いままでどれだけ好きに生きてきたか思い知った。放置した結果食べられなくなってしまった食べ物の総量。一口食ってそれに満足しおまえはもう用済みだと冷蔵庫に放置されていたった数々の食料たち。我慢しないことと食い散らかすことの区別もできないままどうやら生きてきたらしい。もったいないことをしたとようやく実感できた。お金を使うことに対して、狂乱的なところがあった。これくらい、いいだろうの積み重ね。結果的にそれにわたしは救われていたのか、追い詰められていたのかわからない。下手くそなお金の使いかたはこういうところなのかもしれない。支出がいくらかということでなく、支出の分に相応しいものを自分は受け取っていただろうか。いま横たわっている、このニトリセミダブルのマットレスは間違いなくいい買い物だった。横幅が20センチ広がるだけで、自分を支える面のゆとりを感じる。ふと買ったまま渡しそびれてしまっていた、とらやのようかんの存在を思い出す。賞味期限前だった。小さな棒切れを取り出して、二煎じめの紅茶のティーパックにお湯を注ぐ。食費を現金管理しようと思い立ち、ATMにお金をおろしにいく。帰り道、牛丼のにおいがする。エルピスの最終回後に駆け込んだ、あの牛丼のうまさがようやく身に染みた。